建設機械で培った技術を結集
電子制御HST、可変ポンプCLSSを搭載

FHシリーズは建設機械で高い品質・信頼性を誇るコマツコンポーネントで構成されています。走行駆動系にはホイールローダ、ブルドーザで定評のある独自の油圧システム「電子制御HST」、作業機系には油圧ショベルで採用している油圧システム「可変ポンプCLSS」を搭載し、低燃費と環境負荷低減、更に抜群の操作性を実現しました。

電子制御HST

エンジンでポンプを動かし、油圧によってモータを回して駆動するしくみで、いかなるエンジン回転域でも動力伝達ロスがほとんど発生しません。また、トルクコンバータ方式のようなクラッチがないので、インチング操作時のクラッチによる発熱や滑りロスも発生せず、無駄にエンジン出力を上げないため、燃料消費量の低減が可能です。


可変ポンプCLSS

作業機への負荷を自動感知して、必要な油量だけを供給するしくみにより油圧ロスがないため、エンジン出力を無駄なく使うことができ、低燃費に貢献します。また、エンジン低回転時でもリフトアップが可能となっています。


トルクコンバータ方式

エンジンの動力を受けたファンが、オイルを介してトランスミッション側のファンを回転させるため、ファンの回転差による動力伝達ロスが起こります。また、高稼動でインチング操作の多い現場では、クラッチの滑りによる発熱・滑りロスが発生する場合もあります。


ギアポンプ方式

ギアポンプは1回転当たりの流量が一定のため、必要以上の油量を供給して油圧ロスが発生するうえ、エンジンへの負荷が大きくなります。